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正宗白鳥（まさむねはくちょう）

小説家(明治12‐昭和37)。本名忠夫。岡山県の旧家の生れ。初期には白丁，剣菱，影法師，XYZほかの匿名を使っている。1901年，東京専門学校(現，早稲田大学)文を卒業，同校出版部に入る。この間，内村鑑三の感化を受け，植村正久の手で受洗したが，ほどなく教会からは遠ざかった。島村抱月の指導の下で《読売新聞》の〈月曜文学〉欄に批評を書いていたが，03年同社に入社，美術欄で気鋭の筆をふるう。04年11月，《寂寞》を《新小説》に発表したが，小説家として認められたのは07年2月《趣味》に書いた《塵埃》からである。

代表作

『何処へ』

『入江のほとり』

『较後の女』

『自然主義盛衰史』

堀辰雄（ほりたつお）

1904～1953(明治37年～昭和28年)【小説家】婚約者の死をもとに、「風立ちぬ」を執筆。純粋な愛と死をフランス文学的な叙情で描き上げた。昭和期の小説家。東京都出身。東大卒。一高入学後肺を患い、軽井沢で療養中に関東大震災で母を失う。東京帝国大学に入ると、中野重治と同人誌「驢馬（ろば）」を創刊。1930年（昭和5）「聖家族」で文壇デビュー。軽井沢の療養所で婚約者を失った経験をもとに書かれた「風立ちぬ」では、純粋な愛と生命の美を描いた。ほか代表作に「美しい村」、「かげろふの日記」、「菜穂子」など。

代表作

『聖家族』

『風立ちぬ』

『かげろふの日記』

『菜穂子』

『大和路?信濃路』